知名度が低いマイナーオンカジはメジャーオンカジに負けていない

オンラインカジノといえば、どうしても老舗・大手・有名オンラインカジノばかりに注目が集まってしまう。

オンラインカジノの情報を調べようとしても、出てくる情報というのはほとんどの場合、これらの老舗・大手・有名オンラインカジノのものが中心ということになる。

だが、どんなジャンルにも「マイナー」なものというのは存在していて、もちろん、オンラインカジノにも「マイナーなオンラインカジノ」が存在する。

オンラインカジノが大量に運営されている現在の状況からすると、実際のところ数が多く、ジャンル内に占める割合が多いのは、むしろこういったマイナーなオンラインカジノである。

老舗・大手・有名オンラインカジノだけに眼を向けるというのは、オンラインカジノというジャンルの「氷山の一角」にしか触れないということであり、ジャンル内の大多数を含む「オンラインカジノの全体」を見逃しているということを意味している。

そこで今回は、オンラインカジノ全体の大多数を占めているマイナーカジノに着目し、その魅力などを見ていくことにしたい。

マイナーであるということはレベルの低さを意味しない

オンラインカジノに限った話ではなく、あらゆるジャンルでそうであるのだが「マイナーである」ということは「レベルが低い」ということを意味しない。

なるほど、たしかにオンラインカジノとしてのクオリティなどに難があったり、運営日数が浅い新規オンラインカジノなどでは、相対的に「レベルが低い」ということもあるだろう。

だが、すべてのマイナーなオンラインカジノがそうであるわけでなく、むしろ、メジャーなオンラインカジノに決して引けを取らないレベルのものが多いというのが事実だ。

「メジャー/マイナー」という対立軸は、「レベルが高い/レベルが低い」という対立軸で判断するものではない。

メジャーというものは「より多くの人に広く浅く楽しんでもらう」という要素が強いのに対して、マイナーというのは「そのジャンルの好事家に深く狭く楽しんでもらう」という要素が強いという風に比較をし、対立軸を設定するのが、オンラインカジノにおいても正しいというのが私の考えである。

たとえば、「スポーツベッティング」に重点的に力を注いでいるようなジャンル特化型のオンラインカジノは、「総合力」で戦おうとしている全体的なオンラインカジノに比べて、どうしても「ニッチ」な要素が強くなり、特定の目的を持ったプレイヤーだけが集まるということになる。ここに「マイナー性」が発生するのは明らかだ。

だが、スポーツベッティングで遊びたいと考えている人間からすると「知名度」などはさしたる問題でなく、重要なのは「より充実したスポーツベッティングができるかどうか?」という要素となるだろう。

このような目的を持っている場合、「マイナー」であることを引き受けたオンラインカジノのほうが、プレイヤー目線では「クオリティが高い」ということになる。

マイナーなオンラインカジノを選ぶにあたっては、このように「マイナーであることの理由」と「遊ぶ目的」が一致するものを選び、そのうえで評価を与えるという作業こそが重要となる。

「メジャー/マイナー」というものを「知名度」で判断すると、マイナーとされているものに含まれている高度な要素を取り逃すことがあるということだ。

マイナーなオンラインカジノの数だけ入金不要ボーナスがある

前述したように、オンラインカジノというのは少数のメジャーなオンラインカジノと、大多数のマイナーなオンラインカジノの組み合わせで「オンラインカジノ業界」という全体が成り立っている。

これはすなわち、数が多いマイナーなオンラインカジノの数だけ「無料でオンラインカジノで遊ぶことができる入金不要ボーナスがもらえるチャンスがある」ということを意味してもいる。

マイナーなオンラインカジノを掘り、評価していく楽しみの一つとして、この「入金不要ボーナスをオンラインカジノの数だけ受け取ることができる」という要素を付け加えることができるだろう。

マイナーなオンラインカジノというのは「まだ評価があやふやなオンラインカジノ」である場合が多く、マイナーなオンラインカジノで遊ぶ楽しみというのは「価値を自分で決めていく」という開拓精神を満たしてくれるところにも見出すことができる。

入金不要ボーナスを受け取り、かたっぱしからマイナーなオンラインカジノで遊び、是非を判断していく。

この作業自体に「ジャンルと関わる喜び」があることは間違いない。

メジャーなオンラインカジノというのは、ある一定の評価を獲得していてその価値が盤石であるためにメジャーであるのだが、それは結局、自分ではない誰かによって決められた価値でしかない。

そこには「安定した正解」だけがあるという退屈さが張り付いてしまっていることは否めない。

マイナーなオンラインカジノは「安定」がないまま「間違い」の可能性もあるというスリルを味わいつつ、その価値を判断していくという意味で「批評的な遊び」が可能な対象といえるだろう。

ジャンルを楽しむということは、マイナーなものといかに向き合い、価値創造をしていくかというところにある。これはオンラインカジノの場合も同じなのである。